夏の土用丑の日
土用とは?
各季節の変わり目
✅『立春(2月4日頃)』
✅『立夏(5月5日頃)』
✅『立秋(8月7日頃)』
✅『立冬(11月7日頃)』
・・・の前18日間を「土用」と言います。
つまり、
✔『立春前の冬の土用』は「1月17日頃」
✔『立夏前の春の土用』は「4月17日頃」
✔『立秋前の夏の土用』は「7月20日頃」
✔『立冬前の秋の土用』は「10月20日頃」からそれぞれ始まります。
※土用は、季節の終わりに割り振られるので
「土用の明け」は次の季節の始まる日の前日をさします。
陰陽五行説
土用は、中国から伝わった陰陽五行説からきています。
「世の中の全てが木・火・土・金・水の5つの要素で成り立つ」
・・・というのが五行説です。
この五行説を季節に当てはめると・・・
✔『木-春』
✔『火-夏』
✔『金-秋』
✔『水-冬』となり
「5つの要素」のうち「土」に該当する季節がありません。
そこで、
『土-季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の前18日間』として割り当て
、この期間を「土用」と呼ぶことにしました。
土用丑の日
丑の日の「丑」とは、
十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の丑の事です。
土用の中で丑の日にあたる日を「土用丑の日」 と言います。
※土用の間に丑の日が2回くる場合があり、
2回目を「二の丑」と呼びます。
※2023年夏の土用の丑の日は7月30日(日)です!!
夏バテ対策1:ほうろく灸
ほうろく灸とは?
「ほうろく灸」とは・・・
日蓮宗で江戸時代から続けられている伝統行事です。
昔、武将が「暑さ負け」した際に、
「兜の上」からお灸を据えたところ、
「頭がスッキリした」
ことから始まったそうです。
夏に「頭痛を引き起こす」鬼を、
「熱」と「呪い」で追い出す祈祷会として、
一年のうち一番暑い「土用の丑の日」に行います。
※土用の期間中は、
各地のお寺で『ほうろく灸』を行っています。
ほうろく灸の方法
「頭の中の鬼を追い出す」呪文が書かれた、
「炮烙」(ほうろく)という素焼きの器を
「頭のツボ」(百会)に乗っけてその上にお灸をします。
✔ 頭痛除け
✔ 中風封じ
✔ 夏バテ防止(暑気払い)
・・・などに効くと言われています。
ほうろく灸の効果
✅ 頭痛除け
✅ 中風封じ
✅ 夏バテ防止(暑気払い)
・・・などに効くと言われています。
夏バテ対策2:冷房病予防
冷房病とは?
人間の体は、
「体温を一定に保つ」ように、自律神経が調整しています。
「冷房が効いた部屋」と
「炎天下の中、外に出る」事を繰り返した際に、
「温度差」による負担で「自律神経が乱れ」、
「体調を崩す」事です。
所謂
「夏バテの症状」を引き起こします。
※夏バテ:「暑さによる体調不良」の総称
冷房病の症状
✅「倦怠感」(体がだるい)
✅「疲れやすい」
✅「風邪を引く」
✅「頭痛」
✅「肩凝り」
✅「便秘・下痢」
✅「食欲不振」
✅「手足の冷え」
✅「不眠」(睡眠不足)
・・・など
冷房病を予防
「室内外の温度差=5℃」程度が理想です。
「温度差が激しい」と、
「自律神経が乱れ」て
「体温調節が上手く働かなく」なります。
また、「血管」的にも・・・
✔「猛暑」=「拡張」と
✔「ひんやり」=「縮小」
を繰り返すので、
「血液の巡り」が悪くなってしまいます。
夏バテ対策3:スタミナ料理
胃腸による「消化・吸収の働き」には、
「自律神経」が関与します。
その為、
「自律神経が乱れる」と、
「胃の消化機能」が低下して、
「食欲不振」を引き起こします。
また、夏バテ予防には、
不足しがちな栄養素
✔ タンパク質
✔ ミネラル
✔ ビタミン
などをバランス良く摂取することが大切です。
夏にお薦め!スタミナ食材
✅豚肉・レバー(ビタミンB群が豊富)
✅大蒜(殺菌作用)
✅梅干し(疲労回復・食欲増進)
✅ニラ(疲労回復・食欲増進)